「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のあらすじや謎、抑えるべきポイントを解説

今回は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のあらすじをネタバレ込みでまとめ、劇中の抑えるべきポイントと謎について解説していきます。

 

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とは

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」は1995年からテレビで放送されていたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を新たな設定とストーリーで再構築した作品です。

「序・破・Q」の3作品+「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の4作構成となっています。

またアニメ版の「エヴァンゲリオン」の表記が新劇場版では「ヱヴァンゲリヲン」に変更されています。

アニメ版はこちら

>>「新世紀エヴァンゲリオン」のストーリーを分かりやすく解説するよ

 

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のあらすじ

US作戦

出典:©️カラー/Project Eva

ニアサードインパクトから14年。葛城ミサトをはじめ旧NERV職員らは、反NERV組織「WILLE(ヴィレ)」を結成し、碇ゲンドウ率いるNERVのエヴァを殲滅すべく活動していた。

物語はヴィレがNERVによって封印されているエヴァ初号機を奪還する作戦(US作戦)から始まります。

ニアサードインパクトの原因となり碇シンジ、綾波レイの二人を取り込んだエヴァ初号機はNERVの手によって地球の衛星軌道上に封印されていました。

初号機奪還のため出撃した改2号機をNERVのEvangelion Mark.04「コード4A」数体が迎え撃ちます。

マリの乗る8号機の援護もあり、これを撃破するも、Mark.04「コード4B」が改2号機を襲います。万事休すと思われましたが、一時的に覚醒した初号機によって救われました。

US作戦は成功。アスカ達は地球へと帰還します。

シンジの目覚め

出典:©️カラー/Project Eva

WILLEの艦艇「AAA ヴンダー」で目覚めたシンジはミサト達と再会しますが、周囲はシンジをニアサードインパクトの原因として扱い、冷たい態度をとります。

戸惑うシンジに第10の使徒との戦いから14年経っていること、初号機の中から綾波レイは発見されなかったこと、そしてシンジが今後エヴァに乗り覚醒させた場合装着された「DSSチョーカー」が発動して死ぬことが告げられます。

いきなりの宣告に現実を受け入れられないシンジは眼帯をしていることを除いて14年前と変わらないアスカにもレイの居場所を問います。

しかしアスカはシンジを相手にしないのでした。

綾波レイ

出典:©️カラー/Project Eva

自分の意識がないうちに何が起きたのか理解できず困惑するシンジ。

その時、零号機とよく似たNERVのエヴァ「Evangelion Mark.09」がヴンダーの後甲板に取り付きます。

Mark.09から聞こえるレイの声。

ミサトはシンジに綾波レイはもういないことを伝えますが、シンジはミサト達を振り切り、自らMark.09の手に飛び乗ります。

8号機の狙撃によってMark.09は首から上を失いますが、そんなことは意にも返さずMark.09は飛び立っていきました。

NERV本部

出典:©️カラー/Project Eva

シンジが目を覚ますとそこはやけに広い病室でした。

レイに案内されNERV本部に向かいますが、シンジの目の前に広がった光景には14年前の面影はありません。

本当に14年の年月が過ぎたことを知りシンジは唖然とします。

NERV本部についたシンジは父ゲンドウと再会。時がきたら渚カヲルと共にエヴァンゲリオン第13号機に乗ることを命じられます。

ゲンドウに聞きたいことや話したいことがあると伝えるシンジでしたが、ゲンドウはどこかに消えていきました。

14年後の世界

出典:©️カラー/Project Eva

シンジはカヲルとピアノを引くことで交流を深めていきます。

朝に自動で供給されるワイシャツに友達だった鈴原トウジの名前を見つけたシンジは驚くと同時に他のみんなのことが気になり、そのことをカヲルに話しました。

カヲルはシンジを外へ連れ出し、14年前にシンジがきっかけでサードインパクトが起きたことを伝えます。

想像を絶する光景を目の前にして事実を受け入れることができないシンジは「綾波を救いたかっただけだ」と嘆きます。

アヤナミレイ

出典:©️カラー/Project Eva

シンジが自分を保っていられたのはレイを助けることができたと思っていたからです。

しかし、冬月からレイの正体は自分の母親である綾波ユイのクローンであること、助けようとした綾波レイは初号機の中に取り込まれていることを聞かされます。

シンジは心の底から絶望し無気力になってしまうのでした。

希望の槍

出典:©️カラー/Project Eva

カヲルは塞ぎ込むシンジに対してロンギヌスとカシウス二種類の槍と第13号機を使えば世界の修復も可能だと伝え、シンジから外したDSSチョーカーを自分の首に取り付けました。

シンジはカヲルと共に第13号機に乗り世界を修復することを目指します。

シンジ達はアヤナミレイ(仮称)を乗せたMark.09を連れてサードインパクトの爆心地であるセントラルドグマ最深部に向かいます。

最深部に到達した第13号機でしたが、そこには同じ槍が二本あるだけでした。

異変を察知したカヲルはシンジの声も聞こえないほど考え込んでしまいます。

そこにシンジ達を止めに来た改2号機と8号機が登場。

第13号機vs改2号機、Mark.09vs8号機という構図の戦闘になります。

改2号機は動力を使い切りダウン。予備電源を受け取っている間に第13号機は二本の槍のもとに向かいます。

カヲルはシンジに計画の中止を持ちかけますが、シンジはカヲルの言葉を聞き入れず二本の槍を引き抜いてしまいます。

その瞬間、第13号機は操縦が効かなくなりMark.06の中にいた第12の使徒が活動を再開。二人の制御を離れた第13号機は第12の使徒を取り込んで覚醒します。

フォースインパクト

出典:©️カラー/Project Eva

天高く舞い上がった第13号機の頭上から光の輪が広がり、空一面を赤い波紋が包み込みます。

フォースインパクトを止めるためヴンダーが第13号機に特攻するもMark.09の攻撃によって壊滅的なダメージを受けてしまい、ミサトはこの状態の打破をアスカに託します。

アスカは改2号機を獣化させてMark.09の頭部を食いちぎります。

アヤナミレイは(仮称)はエントリープラグを強制射出して脱出。

アスカも強制射出で脱出し改2号機の自爆をもってMark.09を仕留めます。

第13号機の中ではシンジが自分の手でフォースインパクトを起こしてしまったと苦悩していました。

カヲルは自分が第13の使徒になってしまったことがトリガーでシンジに責任は無く、ガフの扉は自分が閉めると言います。

カヲルは最後に「また会えるよ」と言い残し、DSSジョーカーの爆発によって絶命します。

しかしカヲルが絶命したことではガフの扉は閉じませんでした。

ゼーレはこうなることを想定して13号機をダブルエントリーシステムにしていたのです。

ガフの扉が閉じないことでゼーレの保険を理解したマリが8号機でシンジのエントリープラグを強制射出。

フォースインパクトは止まりました。

不時着した地上でアスカによって起こされたシンジは立つことすらままならないほど無気力でした。

アスカはシンジを引っ張りながらL結界密度の低い土地を目指して歩き始め、アヤナミレイ(仮称)もそれについていきます。

このシーンをラストに物語は「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」へと続きます。

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのポイント解説

ニアサードインパクトとサードインパクト

劇中でニアサードインパクトとサードインパクトが出てきます。

ニアサードインパクトは「破」の終盤に初号機が覚醒してガフの扉が開いた事です。Mark.06がカシウスの槍で初号機を貫いたことによって止まりました。

「Q」の壊滅的な地球を作ったのはサードインパクトで劇中で描かれてはいませんが、爆心地はセントラルドグマ最深部となっています。

ミサト達がシンジに冷たい理由

ミサト達がシンジに冷たい態度をとる理由はニアサードインパクトを起こしてガフの扉を開いたエヴァ初号機がサードインパクトのトリガーになってしまったからです。

綾波ユイ

碇ユイの旧姓がアニメ版では「碇ユイ」でしたが「綾波ユイ」に変更されました。

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qの謎

アスカの眼帯

Qで登場するアスカは眼帯をしています。しかしなぜ眼帯をしているかは不明です。

旧劇場版のアスカという説もありますが、名前は「式波・アスカ・ラングレー」となっています。

なぜWILLEとNERVは対立しているのか

なぜミサト達はWILLEを結成しNERVと対立しているのかは不明です。

ヴンダーとは

WILLEの戦艦として登場した。

正式名称「AAAヴンダー」

初号機をメインエンジンとして利用していますが、アダムスの器が本来の主とされています。

また、神殺しの力を持っているとされていますが「神殺し」の意味も不明です。

アダムスの器とは

EVANGELION Mark.09のことを指しますが、なぜそう呼ばれているのかは不明です。

EVANGELION Mark0.9とは

アヤナミレイ(仮称)がパイロットを務めるNERVのエヴァで全身がコアとなっています。

エヴァの呪縛とは

アスカの外見が14年前から変わらない理由。

シンジやマリの外見が変わっていないのもエヴァの呪縛の影響だと考えられます。

「破」でアスカは3号機実験、シンジは初号機覚醒、マリはザ・ビースト時にプラグ深度の精神汚染区域に突入したことが原因と考えられ、リツコのセリフから人では無くなっている可能性があります。

エヴァの呪縛についての詳しい考察はこちら

>>「エヴァの呪縛」とは?【Qのアスカは人でなくなったのか】

アヤナミレイ(仮称)とは

「Q」で登場したレイのこと。「破」のレイとは別人でプラグスーツの色は黒に変わっています。

アスカは綾波タイプの初期ロットと読んでいましたがその意味は不明です。

シンジに状況を詳しく教えない理由とは

ミサト達がシンジに詳しい状況や14年間で起きたことを教えない理由も不明です。

14年間に何が起きたのか

サードインパクトが起きたこと以外ほとんど明らかになっていません。

サードインパクトはなぜ起きたのか

詳細は不明ですが、爆心地であるセントラルドグマ最深部の様子からリリスとMark.06が関係していることは確実でしょう。

ゲンドウが見ていた巨大なレイの顔は何か

リリスの体が破裂した時に同時に破裂したことからリリスの首より上だと思われます。

インフィニティのなり損ないとは

劇中で度々見られた首のない赤い巨人のこと。

インフィニティは生命の実と知恵の実、その両方を持つ存在。

サードインパクトの発動によって人類は進化を続けながらリリスと融合しインフィニティになることを目指しますが、進化の途中でリリスの首が切り落とされてしまった為インフィニティに成ることはできなかったのだと考えます。

カヲルはなぜ外したDSSチョーカーを自分の首につけたのか

なぜ自分の首につけたのかは不明ですが、カヲルのセリフからいずれ身につけるつもりだったようです。

リリスの結界とは

14年間サードインパクトの爆心地に立ち入れなかった原因ですが、どのように張られたのかは不明です。

L結界密度とは

詳細は不明ですが、リリス結界の密度では無いかと考えられます。

アスカのセリフからL結界密度が高いと人は近づけないことがわかっています。

また、ラストシーンでアスカ、シンジ、レイはL結界密度が高い場所にいるにも関わらず異変がないため、この3人はもう人でないと思われます。

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのまとめ

「破」から14年後を描いた「Q」

14年間のことがほとんど語られず、多くの疑問が残る作品となっています。

完結編となる「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」では14年間の出来事について語られるのでしょうか

また、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」はどのような形で終結を迎えるのでしょうか

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の上映を楽しみに待ちましょう

ではまた!

 

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